あきらのあきらめないブログ

普段は歴史ブログを書いていますが、それ以外の思いを綴ります

理不尽な上司、エピソードその2

f:id:t-akr125:20170403225757j:plain

 

僕は入社してから数年間は上司の理不尽さに悩んでいた。

その理不尽さに打ち勝って成果を出してやろう、

と逆に開き直って仕事に打ち込んだ。

 

www.rekishiwales.club

 

 

当時の仕事は新しい素材の開発で素材の強度などを調べるための、新たな試験法も考えなければならなかった。

 

上司の理不尽によって、ぼくは仕事を一緒に手伝ってくれるパートナーがいなかったので、独力でやっていく必要があった。

 

しかし、試験をやったことはないし知識もない。

完全に独力で出来るわけがなかった。

 

そこで、こんな感じで試験をやりたい、というアイディアを考えた。
そして、試験を専門に行っている試験室に相談に行き、試験法のアドバイスをもらいながら、何とか試験をやってもらえるにまでなった。

 

この新たな試験法は、十分と言えるものではなかったが、多くの情報を得ることができた。上司の理不尽に耐えながらも入社して初めて自分が創意工夫をした成果だった。

 

僕はちょっと、いやかなり嬉しかった。

 

しかし、またもやここで上司の理不尽が襲いかかってきた。

会社の理不尽もプラスされていた。

 

 

「あきらくん、例の試験法についてだが、社内の改善表彰に申請しようと思うんだ」

「はいっ」

「君はいろいろ考えて努力し、その成果は大きいと思うよ。君のおかげだ」

「ありがとうございます」

 

珍しい、上司がほめてくれるとは。僕は次の言葉を期待した。

 

「今回の改善表彰なんだけどね、申し訳ないけど君の名前は除くことにしたんだ」

「はぁ?」

「今回の件には関わっていないけど、表彰を受けさせたい人がたくさんいてね」

「君の名前を載せると、申請での人数オーバーになるんだ」

「・・・・」

「悪いけど今回は辛抱してくれ。次回、次回はきっと君の名前を載せるよ」

 

何と理不尽な上司なんだ、何と理不尽な会社なんだ。

社会に出て会社で働くということは、こんな理不尽に耐えるということなのか。

 

結局僕には次回はなかった。次回が来る前、この出来事のから一年足らずの後、他の室へ異動になったのだ。

何と驚いたことに、改善表彰者の中には、上司の名前が入っていたのだった。

 

僕は、やる気を失った。

こんな会社で働いていけるのか?働いていって良いのか?

僕は、自信を失った。

しかし、僕はサラリーマンになったのだ。給料をもらって生活していく必要がある。

 

やる気を奮い立たせるために次の手を打った。

特許の出願申請であった。

特許を出願申請すると、会社から僅かだが報奨金が貰える。

特許が成立すれば、会社の売り上げに繋がれば毎年、報奨金が貰える。

とてもおいしい話だ。

 

「君は特許の出願申請するだけでなく、通常弁理士に頼む明細文を、勉強のため自分で書きなさい」

 

と、言われた。特許の出願申請もした事が無いのに、出来るわけないでしよ。

 

「自分で明細まで書いて出願すると、報奨金はこうなるよ」

「何とそんなに。やります、やります」

 

僕は必死で特許について勉強し、明細を書いた。特許部門のチェックが入り、何度も何度も突き返された。

 

これまで上司の理不尽で悔しい思いばかりしてきたので、小さくても良い、何とかここで成し遂げた、という証が欲しかった。

僕は何度も明細を書き直し、ついに特許庁に出願する事ができた。

 

やった!

 

そして、この時申請した特許は、数年後に成立したのである。現在も特許の権利は続いている。毎年会社から、飲み会2回分くらいと少ない額だが報奨金を受け取っている。

 

受け取る時に、理不尽さの中で得られた、嬉しいエピソードを思い出すのである。

 

この特許の考案者に上司の名前も入っており、僕と同額の報奨金を得ている、という事も。

 

 

職場の理不尽に怒らず おだやかに働く技術

職場の理不尽に怒らず おだやかに働く技術

 

 

 

最後までお読みいただき有難うございました。