あきらのあきらめないブログ

普段は歴史ブログを書いていますが、それ以外の思いを綴ります

ホウカシキエンと言う侵略者に勝った理由

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気のゆるみ

アキラ国は平和な国であった。度々、外敵はいるものの、大した侵略は受けず、大事に至った事は長らくの間はなかった。

人間安定した状態が続くと緊張感が無くなっていく。大丈夫だろうと言う気の緩み、無理をしてしまったりして、サインを見逃したりする。気がついた時には、問題が生じて勇気も奪われてしまう。

アキラ国もその例外ではなかった。

 

当時の情勢を見てみると、外界を漂い攻撃の標的を探していたホウカ族という遊牧民がいた。

ホウカ族は、1度突破口を開くと猛威を振るい、あっと言う間に奥深くまで侵入し、無残にも荒廃させるという、恐ろしい戦闘能力を持っていた。

 

侵入を許してしまったら、重装備の武器が有効に働けば撃退できるかもしれないが、辛抱強く徹底交戦しなければならない。気を抜くと更に激しく侵略され、国家が破滅することも多々あるという。そんな報告例を何件か聞いたこともあった。

招かざる侵略者

西暦××16年9月、アキラ国に外敵が侵入した。

 

「司令官殿、我が国は敵の襲撃を受けている模様であります」

「どんな敵だ?」

「よく見えず、確認できていない様子であります」

「ああ、分かった。しばらくは様子を見ながら、敵の詳細を調べて報告するように」

 

しかし、本当はのん気に調べている余裕はなかった。

外敵はアキラ国の防御の隙を狙って、続々と侵入してきた。

そして非情な攻撃を始めたのである。そして外敵が攻撃し荒廃させた場所は、地面が赤く変色し、高く盛り土をする特徴があった。

 

外敵が侵入したのは、アキラ国の南部の先端に位置する半島で、司令官達が予想を遥かに超える速度で北上を始めていた。

 

「司令官殿、司令官殿、大変です」

「おいどうしたんだい、そんなに慌てて。侵入者の様子はどうだい?」

「まずいですよ。司令官殿。侵入者は、専門家が動きを見る限り、敵はホウカ族の様です」

「既に南部半島の大半は、奴らの手に落ちてしまいました。ホウカ族は勢いを増している様子であります」

 

「な、なに、ホウカ族か!噂に聞いていたが、あの卑劣なホウカ族か。むむむ、困った。困った。ホウカ族と知っていたら、もっと早く手を打っていたものを。止むをえん、すぐに全軍を投入し、半島のあるフット地方で、ホウカ族を食い止めろ。絶対それより北のアンクル地方には侵入させるなよ」

 

「はい、了解であります」

 

司令を受けた百人隊長たちは、専門家のアドバイスによりホウカ族に有効と言われるアイス弾と流水攻撃に出た。

猛威を振るい始めたホウカ族は、百人隊長たちの防御壁をものともしなかった。勢いよくなだれ込んだホウカ族は、多勢で流水を乗り越え、熱気でアイスを溶かしてしまったのだ。

侵入者の猛威

「専門家は何をやっているんだ、もっと強力な武器を調達しろ。早く投下しないと、厄介な事になるぞ、急げ!」

「ううむ、噂に聞いたとおり危険な奴らだ」

 

新たに強力な武器と言われる、ジクロキサシリン弾を持った軍団を配置した。

ホウカ族は一瞬たじろぎを見せ後退したように見えた。すぐに体制を整え、攻撃の手を緩めるどころか怒ったように残忍さを増しはじめた。

 

ホウカ族に焼きのめされ、赤く隆起した土地は広がり、住民たちは虐殺されて行く。

泣きわめく赤子、逃げ惑う老若男女たち。白弾と輪波剣と呼ばれる武器を握りしめたまま兵士たちは力尽き、次々と倒れていく。ホウカ族はやすやすとアンクル地方を陥落させ、北にあるレッグス地方へ、猛攻撃を開始した。

 

「全く効果がないではないか。何をやっているのだ、専門家と百人隊長らは」

「はっ、申し訳ありません。優秀な軍団と最新の武器を手に応戦したのですが、奴らは我らの攻撃を読んでいたかの様でした。族団のすがた形を自在に操り、激しい返り討ちにあってしまったのです」

「なんと無能な専門家たちだ。その位、予測はできなかったのか。しかし、今はそんなに事を言っている、状況ではない。何か手立てはないのか」

 

アキラ国の軍勢は、ジクロキサシリン弾攻撃、アイス弾、流水攻撃を強化した。しかし、ホウカ族にとっては、もはやライオンにネズミが立ち向かう程度の、ヤワな攻撃であった。

ホウカ族はレッグス地方を、見たことも無いほどの残虐な攻撃をし、見るも無残な赤く隆起させた不毛な土地に、一瞬のうちに変えてしまったのだ。

そして、首都があるニール地方へ迫ってきた。

 

「アキラ国は、もうダメかもしれない。もう立ち向かう気力も体力もない。残念だが、民たちと共にニールの首都に残り、果てよう」

司令官は覚悟を決めた。

 

勇者現る

その時だ。1人の名も無き勇者が立ち上がった。痩せて非力そうな男だ。頼りになりそうもない。白髪が多いグレーヘアだが、無表情な瞳は黒く、一点を見つめた鋭い目つきをしている。

 

「お前1人で何ができるのか」

司令官は、吐き捨てる様にいった。

 

「やってみなきゃ、分からない。平和なこの国が、ホウカ族に侵略されるとは分からなかった事と同じだ。我々には、素晴らしい武器があるんだよ」

「武器?」

 

司令官は半信半疑に尋ねた。

男の細くて鋭い視線が、くわっと大きく見開いた。痩せて非力に見えるが、鍛えられた鋼の様な体をしている。

 

よい考えがある。最後まで諦めず、勇気を持って勝てると言う自信だよ。そして、この薬だ。効くと信じ、自分の肉体を信じて勇気を持てよ。後はしっかりと休む事だ。

ここに、〇〇という薬がある。君のカラダとの相性が良く、敵をやっつけられる急所に、バツグンに効くんだ。

そう信じて、自分にできる事を、やり尽くせ。絶対に気力で負けるなよ。

さあ、一緒にいくぞ。

 

 

 

アキラは蜂窩織炎になった。フレグモーネとも呼ばれる。細菌にやられ、あっと言う間に左脚が真っ赤に腫れ上がった。向こう脛までが普段の1.5倍~2倍になっているのか、というほど無残な姿となった。このまま、菌に蝕まれたら、脚を切断せねばならないのか。アキラは不安で、たまらなかった。

しかし、ヘコタレたら終わりだと思った。なかなか、薬も効かず長引いたが、脚を冷やし続け最後の抗生剤クリンダマイシンが、ジワジワと効いて、大事には至らず回復できたのである。

健康でいる事はとてもありがたい。

 

人生、何が起こるか分からない。でも、健康に注意する普段からの備えと、自分は回復するんだという、前向きな意志と自信が大切である、と教訓を得た。

 

最後まで読んでくださり有難うございました。

 

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