あきらのあきらめないブログ

普段は歴史ブログを書いていますが、それ以外の思いを綴ります

帰宅ラッシュの電車の中のオジサンの姿は、疲れた僕を和ませるものだった

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帰宅ラッシュの電車中

「いかん、ダメだ、ダメだ」

文章を書くネタが完全に切れてしまった。すっからかんだ。このままだと、連続投稿記録が途絶えてしまう。何とかせねば。

会社の仕事はとても忙しく、仕事中にブログ記事のネタを考えるわけには行かない。昼休み中も、少しでも疲れを取るために、ぐっすりと30分くらいの昼寝に費やして、最近ではネタを考える時間が少なくなっている。

 

今日も、辛うじて仕事の収拾を付けて、19時ごろには帰路についた。道を歩きながら、電車に乗りながら、僕はブログのネタを必死に考えた。

はてなブログのお題スロットを回してみたものの、もうすでに書いたものが多い。電車の中でも行き帰りで、きっかけにならないかと広告を眺めているが、何にもアイディアが浮かんでこない。僕の体のエネルギーと同じで、アイディアも枯渇してしまったな。

 

僕は半ばあきらめて、ぼーっと座席に座っている乗客を眺め始めた。 

酒盛りでも始めるのだろうか。

19時頃で帰宅ラッシュ時にもかかわらず、なぜか電車内でチューハイを飲んでいるサラリーマンが何人もいる。よっぼど仕事がつらくて、事務所を離れた瞬間、アルコールなしではいられないのだろうか。その気持ちは良く分かるよ。

今日の僕は、目が回るほどの忙しさで、常に体に力が入るくらいの緊張状態で仕事をやっていた。夕方になると、疲労感がとんでもなく頭の回転が悪くなって、ため息ばかりが出てきた。はやく事務所から脱出したい、そんな事ばかり考えていたのだ。

電車につかれて乗った僕は、できればチューハイ仲間に入りたいなあと思った。

 

チューハイ仲間

まずは40歳くらいのサラリーマンだ。500mlのチューハイの巻を窓際においてグビグビと飲みながら、スマホで何やら、真剣に指を動かしている。ゲームでもやっているようだ。このオッサンは、仕事で疲れている感じは全くないな。家に帰るのを待てずに、ひとりで飲み始めたオヤジだ。

隣にはイヤホンをしてタブレットを抱えた50代のオッサンが座っていた。タブレットの画面がデカいので、映っているいるものが見えてしまう。なんだ、普通のニュース番組を見ているのか。

しかし、このオッサンは、カバンの中に手を突っ込みチューハイの缶と、ベビースターラーメンを取り出して飲食を始めた。そして、画面をラインに切り替えて、しきりに会話をし始めた。このオッサンも、仕事の疲れはみじんも感じられず、家での晩酌を待ちきれず、電車の中で始めてしまったアル中にしか見えない。

電車は停車し、東京駅では多くの人が乗って来て電車の中は満員となり、僕は座るところが無かったので、このオッサンたちが座っている座席の背に押しやられ、もたれかかるようにして辛うじて立っていた。その中で、オッサンたちのグビグビとムシャムシャの音が聞こえ、とても腹立たしかった。

 

居眠り仲間

僕は、あまりに疲労を感じていたので、座席の背にもたれかかったまま、立った状態でうとうとを始めてしまった。電車が揺れたときに、僕の膝ががくっとなり、驚いて僕は目を開けた。僕の視線の先には、うっとうしい酒盛りをしているオッサンの対面に座った、僕と同じように疲れたオッサンが視界に入った。

50歳くらいで、いがぐり頭のような短髪で、中肉の男だ。眉毛は薄く、目はおそらく細く、団子のような鼻に、分厚い唇で、笑うと愛嬌のありそうな顔だ。窓にもたれかかるように頬杖をついて、ぐっすりと熟睡していた。

このオッサンも僕と同じように仕事にくたびれているのだろうか。そう思うと何となく親近感がわいてくる。

ジョンさん、ジョンさんよ。

なぜか分からないが、オッサンの顔をみていたら、ジョンの名前が思い浮かんだので、このオッサンをジョンさんと呼ぶことにした。ジョンさんの顔をじっと眺めていると、ジョンさんの一日が目に浮かぶようだった。

 

ジョンさんの朝は早い。5時には起きてさっと朝食を済ませ、家族が寝ているうちに家を出て会社に出勤する。ジョンさんは配達会社に勤めていて、配達員をしている。会社の倉庫で荷物を受け取り、いろんな会社の事務所に物を届けるのだ。時間に追われかなり肉体的にも疲れる仕事だ。昼ご飯も車の中でさっさと済ませなければならず、十分に休憩する暇もない。全てを済ませ事務所に戻る夕方にはに疲れている。今日の報告及び明日の準備をしてから事務所を後にし、通勤列車に乗って帰るのである。忙しい一日だ。

 

ジョンさんの顔を見ていると、自分の忙しさも重なり、とても愛着がわいてくる。電車が次の駅にとまったとき、ジョンさんは目を覚まし、辺りをきょろきょろ見渡した。眠そうに開けている眼は、とても細長の目で、開いているのかどうか分からないほどだ。

とても温厚そうに見えるジョンさんは、降りる駅はまだ先の様子で、安心してまた目を閉じて居眠りに戻っていった。

 ジョンさんはきっと、責任感が強くまじめな人なんだろうなあ。

 

「こんにちは、今日の荷物を持ってきたよ」

「おお、ジョンさんご苦労様。毎日、きちんとほぼ同じ時刻に届けてくれて助かるよ。でも、今日はとても寒いですね、ジョンさん。この季節外回りは大変だよね」

「まあ、仕事だからそんなことは言ってられないよ。きっちりお届けするのが、僕のプロとしての仕事さ。こうやって、守衛さんの顔を見て話をすると心もあったまるよ。じゃあ、守衛さん、また明日」

「ジョンさん、ご苦労様。気を付けて」

 

楽な仕事はない。どんな仕事も忙しく大変だけど、責任を果たしていく中でちょっとした人とのふれあいや喜びを感じていくのだろう。それが仕事をする小さな幸せになるのだろう。ジョンさんは、きっと小さな喜びを思い出ながら、電車の中で眠りに落ちていったのだろう。

ジョンさんの寝顔を眺めながら、自分の仕事を振り返った。ただ忙しさに追われて、やればいいんでしょ的なやっつけ仕事になったり、流れ作業的にパソコンに座ってメールを発信している。こころがどんどんと乾燥してくる。ジョンさんのように責任感と、ちょっとした喜びを感じられるように、見直そうかなと思った。

何千万人も人が住んでいる東京の中で、今日ジョンさんの寝顔を電車で見たのは偶然かもしれない。きっと、ジョンさんに会うことはもうないだろう。でも、僕にとっては意味があることだったような気がする。

 

ジョンさんのおかげで、ブログの文章ネタが一つできた。僕は家に帰ってから、電車の中の出来事を文章にした。文章にすることにより、さらにジョンさんに親しみがわいてきた気がする。

きっと、ジョンさんに会うことはもうないだろう。でも、もし会うことがあったら、一緒にチューハイを飲んでみたいものである。

 

最後まで読んでくださり有難うございました。

 

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